写真は、2月に福島のフィールドに行ったとき、林内にて。
今年は雪がほとんど降らなかったようだけど林内には雪が残っていて
白い林床の上に、針葉樹の落葉が敷かれていた。
雪の上に落ちている ということは 雪が降った後に落ちたということ。
シンプルな事実を観察するのは面白い。
雪が溶けてしまえば、雪の下にある落ち葉と混ざって、
どの葉が いつ落ちたかなんて分からなくなってしまう。
情熱大陸やらテレビの番組で 和食の料理人の話なんかを見たりすると
職人さんの飽くなき向上心や細部に宿る心遣いに感動する。
そういった人たちは、「答えはない」し それでいい と思って
それでも道を究めようとしてやっていると言う人が多いと思う。
研究は、ある種 職人的な部分があると思うのだけど、
僕らは 「答えはある」と思ってやっている。
答えはあるはず、だから一歩ずつ進んでいける。
そこは和食の職人さんとは違うのだな、、と思った。
自然科学の場合、現象が複雑過ぎて、一生のうちには答えにたどり着くのは
難しいかもしれないし、不可能に近いのかもしれない
それでも「答えは存在しているはず」だから、そこに向かって努力できる。
そんな側面があると思った。